通勤快読ブックレビュー

電車の中は誰にも邪魔をされない私だけの図書館。何かいい本はないかとお探しのあなたのために。

奪取(上/下)【真保裕一】 (1999)

 【あらすじ】

友人・雅人がヤクザの街金にはめられて作った1260万円の借金を、偽札によって返済しようと企てる主人公・道郎。計画は成功したかに思えたが・・・

日本推理作家協会賞受賞。

山本周五郎賞受賞。

【感想など】

真保裕一氏の作品はどれも読み応えがあり、とても面白いのですが、中でもこの作品はイチオシです。
まず、この作品を一通り読めば、本当に偽札が作れるんじゃないか、というくらいの豊富で正確な情報量に圧倒されます。
そして、物語の随所で発生するイベント(ヤクザがらみの事件)の描写のテンポの良さ。
「あれ、あれ、次はどうなっちゃうの?」という不安と期待が入り混じって、どんどん作品の世界にハマッちゃいます。
キャラクターもみんな魅力的。若者は情熱的でエネルギッシュで無鉄砲。年寄り連中は一癖も二癖もあって、敵だか味方だかわからない。
極めつけはラストのヤクザと銀行を相手取った大芝居。それも、どんでん返しの連続で、読後感はサイコーですね。
いや、とにかく面白い。
エンターテイメント長編の一級品だと思います。
ぜひぜひ、読んでみてください。

【評価】

★★★★★

【映像化】
ぜひとも映像化してほしいですね。今が旬の俳優さんで見てみたいです。
主人公の道郎に野村周平さん、友人の雅人に菅田将暉さん、ヒロインの幸緒は本田翼さんで。
ちなみに、水田老人は、ぜひ笹野高史さんにお願いしたいです。

 


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